どうしても検査に連れていけなかったことがあります。
トモの声、生まれながらに甲高くハスキーなんです。
声変りはしたのかな?よくわからないけど。
いちおう、低い声もでるのはでるんですが
本人いわく
「気合入れたら出る」
というレベルなんですね。
2つのことを同時にできないという
自閉症の特徴もあり
「授業中に意見を発表する」
など、考えながら話すときには
どうしても声が高くなってしまう。
小さいころからずいぶんと周りからも
からかわれたんだと思うんだけど
本人は慣れたもんでけろりとしてました。
だけど、最近話が聞き取りにくくなってて
特に電話での声がかすれ声で何言ってるかわからなくて
いちおう診てもらいましょうということになったんです。
耳鼻科嫌いだしね。
鼻からファイバースコープ入れて声帯見るって
すごく嫌だろうなと思って
ずっと敬遠していたんだけど、
今回思い切ってやっていたら、意外にすんなりできたんです。
そうしたら、とんとん拍子に大きい病院を紹介されて
大学病院に行くことに。
声帯って大きさや厚みなどで
声のトーンが変わるらしいんです。
トモの場合、薄くなっているので
高い声が出やすい声帯になっているとのこと。
それから、声を出すときに閉まらなければいけない声帯が
閉まっていない、だからかすれ声(嗄声)になると言われました。
治療法としては、コラーゲンや脂肪を
声帯に注入して太らせると
声帯が閉まって低い声が出るということらしいのですが
コラーゲンや脂肪は体内に吸収されたりするので
1回施術したからといって永遠じゃないらしい。
あとは、のどぼとけのところを切って
声帯の位置を調節する方法もあるらしいけど
局所麻酔で微調整しながら・・・
と聞くと、考えただけで恐ろしい。
トモは、感覚過敏があることもあり
動くと危険なので、手術は無理と言われました。
ある意味よかったけど。
結局月に2回、発声の訓練をすることに
なったみたい。
みたい、というのは大学病院って
検査で画像を撮ったりしてるのに
撮った後に結果を教えてくれないんですね。
「で、結局何が悪いんですか」って
私も聞いたんですけど、
「次、いつこれますか?」
「あ、私が訓練します」
みたいな感じで、なんだかスッキリしない。
検査のときには4〜5人で寄ってたかって
検査していたくせに。大学病院ってなんだろなー。
もし、訓練で治るのなら喜んで通いますけど
片道1時間以上もかかる
大学病院に月に2回通うとなると
時間も費用もかかるでしょ。
最低3ヶ月。治るかどうかもわかんない。
しかもトモは受験生。
通級も行ってるから、受験までは無理。
そうなると、高校に通学しながら通うことになる。
単位は?留年しないのか?など
いろいろギモンはでてくるけど
気長にやっていかなければならないのであれば
今ガタガタ言ってもしょうがないよね。
まずは受験を頑張る。
合格したら、訓練する。
そういう方針で行こうと思います。